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2017年1月中米出張レポート -エルサルバドル編-

3カ国目はエルサルバドル モンテシオン農園へ行ってきました。
エルサルバドルは、日本の四国くらいの大きさで、隣国は北西部にグアテマラ、北東部にホンジュラスがあり太平洋に面しています。その最西部、グアテマラとの国境近くの町、アワチャパンにモンテシオン農園はあります。

アテンドしていただいたのは農園を所有するLausanne S.A. de C.V.のルイスさんと娘さんのリリアナさんです。

ルイスさんの説明を聞きながら1時間ほどかけて見て回りました。

 

モンテシオン農園の他にも5つの農園を管理しており、今回はモンテシオンに加え一番標高の高いシェキナ農園も見学させてもらいました。

シェキナとは、神の栄光という意味で農園の展望台から見える景色は絶景です。

主にシェキナブルボン呼ばれる、自然交配種、この農園独自の非常に優れた品種を植えています。

↓シェキナブルボンのツリー

数年前にサビ病で大きな被害を受けた際に生き残っていた品種で、サビ病に強く、生育が早く、チェリーはパカマラより大きく、ぶどうのように紫色に熟します。

 

ちょうどピッカーさんが収穫したチェリーを処理場へ運ぶ場面に出くわしましたので、中身をみせてもらうと、そこには深い赤色や紫色のよく熟したチェリーのみがピッキングされていました。まるで宝石のように綺麗に輝いてみえました。

ピッキングする際の熟し具合も明確な基準があり、ピッカーさんの教育もきちんとされています。

もう一つの特徴はこの農園で働く人たちへのサポート体制が整っていることです。
ルイスさんは医者であり、労働者へ無償で治療を行ったり、働く人たちの子供達のための託児所を作ったり、子供達のためにイベントを企画したり、お給料とは別で2週間に1度、日用品や食料の配給を行っており働く人たちの生活環境もしっかりと考えられた体制が整えられています。

↓配給の様子

我々が訪問した際も、労働者の方々がリリアナさんやルイスさんととてもフレンドリーに話されている様子からも働く人にとって満足度の高い職場であることを物語っています。

コーヒーの売り上げは、生産に関わる人たちの生活環境の向上に役立ており、持続可能な社会の実現のために取り組んでいます。