2017年4月にホンジュラスとグアテマラに行って参りました。スタッフ永田も社長の糸井に同行してきました。
ホンジュラスではカフェタイムの定番商品のネルソンとエルサウセに訪れました。またネルソンとエルサウセを扱う輸出業者のサンビセンテを訪れ、彼らのコーヒーをカッピングして買い付けをおこないましたので、その模様などを写真を交えて複数回に分けてご紹介したいと思います。
今回は輸出業者のサンビセンテについてのご紹介がメインです。
ホンジュラスへは北部のサンペドロスーラ空港から入国しました。サンペドロスーラはホンジュラス第二の人口を有する産業都市です。サンペドロスーラをGoogleで検索すると「世界一危険な都市」と出てきますが、空港周辺からはあまりそのようなイメージはありませんでした。
空港へはサンビセンテのアンヘルさんが迎えに来てくれました。2時間ほどでサンタバルバラ県近くのヨホア湖に隣接するホテルに到着。緑が美しくとても静かな湖畔のロッジです。
荷物を置いて出発。車で20分ほどでサンビセンテに到着。
こちらの写真はドライミルを持つ輸出業者サンビセンテ(San Vicente)の敷地の一部です。左の建物は事務所、奥は近隣のコーヒー生産者がコーヒー豆(パーチメント)を納品するスペースです。サンビセンテが輸出のために麻袋を積み込んだりする駐車スペースでもあります。ちょうど大型のトラックに麻袋を積み込んでいます。
こちらの写真は近隣の生産者がコーヒー豆を納品しているところです。
サンビセンテのアンヘルさんです。彼はCup of Excellenceの国際審査委員の経験もあります。
サンビセンテは高品質コーヒーの生産地として名高いサンタバルバラの最大の輸出業者です。一般的に流通されているコマーシャルグレードのコーヒー以外にも、多くのスペシャルティコーヒーを扱っています。カフェタイムでは彼らの持つ最高級グレードのコーヒーを買い付けます。
ドライミルとはコーヒーの処理をする施設です。近隣のコーヒー生産者は自分の農園で収穫したコーヒーチェリーを自分のところのウェットミルで果肉を除去してパーチメントの状態にして乾燥させます。ドライミルではそのパーチメントコーヒーを買い取り、脱穀をして麻袋に詰めて商品として完成させます。
※ウェットミルを持っていない零細農園はコーヒーチェリーのまま委託処理または中間業者に売却します。
パーチメントコーヒー。この中に生豆(グリーンビーン)が入っています。
すべてのロットはサンプルが取られ、焙煎をしてカッピングされます。これらは品質管理の目的で行われています。どの農園で採れた、どんな品種のコーヒーで、どのように処理されて、いつ納品されたコーヒーなのか、またそのロットの品質も記録されます。
今回はエルサウセ農園やネルソン農園のコーヒーをカッピングをしました。一つの農園でも様々なロットがあります。異なる品種、2月に収穫されたものなどの月毎のもの、または3月20日に収穫されたものなど決まった日付のものなど。カフェタイムのリクエストに応じて様々なコーヒーのサンプルを用意してくれました。
カッピングは8項目で100点満点の方式で評価をおこない品質を見ていきます。こちらも写真を交えてご紹介します。
アンヘルさんも一緒にカッピングをします。
写真左はエルサウセ農園主のフランクリンさん。農園主もカッピングに同席します。左奥は焙煎担当の方。
40分ほどの十分な時間をかけて評価していていきます。カッピング中は会話は一切ない静けさの中でコーヒーを勢い良くすする音だけが響きます。
カッピング後はそれぞれの点数や意見の交換が行われていきます。品質により価格が決まっていくのでカッピングはとても重要です。糸井は生産者に生産工程において改善するポイントや、それまでの改善点で効果のあったことなどを伝えます。
サンプルは全てスペシャルティコーヒーとして十分な品質ですが、その中にも抜きん出て素晴らしい品質のコーヒーがいくつもありました。今回購入した商品ももちろん店頭に並びますので、ぜひお楽しみお待ちください。
翌日には彼らの農園を訪れて、土壌改良や剪定、肥料の新しい取り組みや改善ポイントなどのアドバイスをしてきました。
その模様も引き続きお伝えしていきます。