カフェタイムオーナー糸井とスタッフ永田、柴田、内藤が韓国に行ってまいりましたので、そのご報告を致します。
2017年11月9日から11月12日までの四日間、韓国の首都ソウルでCafe Showという展示会が開催されました。この展示会は毎年開催されているのですが、今回はワールド バリスタ チャンピオンシップ(World Barista Championship/以下WBC)というバリスタの世界一を決める競技会がCafe Show内で開催されることもあり、世界中から大勢の業界関係者が集まりました。
Cafe Showではカフェ/レストランに関係する設備機器類や食品類、サービスなど様々なものが展示されています。コーヒー部門でも最新の機器類の展示やコーヒー生豆、焙煎豆の販売、また各国の生産者組合のブースや一般の来場者向けの抽出体験コーナーなどが設けられていました。
WBCでは57カ国の国内チャンピオンが抽出技術を競いました。予選、準決勝、決勝の3ラウンドを勝ち抜き、今回世界一に輝いたのはイギリスのバリスタでした。日本代表も準優勝という好成績です。
競技は15分間でエスプレッソ4杯、牛乳を使用したカプチーノなどのミルクビバレッジを4杯、エスプレッソベースのノンアルコールカクテルであるシグニチャービバレッジを4杯、合計16杯を4名の審査員に提供します。
評価はドリンクの味、プレゼンテーション能力、抽出技術などか非常に細かく採点されます。
競技者は世界一美味しいコーヒーを作成するために、特別なコーヒーを特別に焙煎して抽出レシピを試行錯誤してきます。
バリスタの中には自ら農園に訪れて生産者と共にコーヒー作りあげるバリスタや、様々な科学的な分析をおこないより良い抽出方法を考え出すバリスタもいます。生産レベルから様々なアイデアや技術を通して、より魅力的なコーヒーを作り上げるという非常に面白い競技会です。
シグニチャービバレッジで使用される材料や機材も見所の一つです。今回は液体窒素やドライアイス、綿飴メーカー、エスプーマ、真空ミキサー、スロージューサー、アロマディフューザーなど様々な器具を駆使してドリンクの作成が行われました。使用する材料も、様々なフルーツやハーブ類、ウーロン茶やウイスキー樽で熟成させた蜂蜜、フリーズドライさせた乳酸など、定番ものから変わった材料などが使用されていました。
工夫を凝らしたグラス類で提供されるドリンクは見た目にも綺麗です。
今回は展示会やWBCの観戦のほかスタッフの永田はWBC運営のボランティアとても参加してまいりました。
世界各国からのボランティアが集まり、運営をサポートしています。今回はエスプレッソやドリップコーヒーの振る舞いカウンターでのバリスタとしてのボランティアや競技中のタイムキーパー(競技時間の計測と残り時間のアナウンス)のボランティアなどをしました。
観客側、運営側からと4日間を通じて、スペシャルティコーヒー業界の盛り上がりと、業界に関わる方々の熱意の強さを感じました。
来年のWBCはオランダのアムステルダムで開催されます。
今から非常に楽しみです。