ワールドバリスタチャンピオンシップ(WBC) 2018
2018年6月20日から6月23日までの4日間、オランダのアムステルダムにてWBC 2018が開催されました。
今回のWBCは、年に一度開催されるヨーロッパのスペシャルティコーヒーの展示会World of Coffee(WOC)内にて同時開催されました。
世界56カ国の国内チャンピオンが競い合うこの競技会は、数ある競技会のなかで最も人気を集める競技会です。
生中継の視聴者は予選の段階で既に3万2000人を越えていたというので、その注目度が良く分かります。
WBCはエスプレッソマシンを使用した抽出技術を競い合う競技会です。
動きのある、見ていて華やかな競技会だからだけではなく、この競技会には数多くの魅力があります。
使用するコーヒー選びから焙煎方法、抽出方法、提供方法、プレゼン方法と工夫を取り入れるポイントが数多く存在しているので非常に見応えがあります。15分以内にエスプレッソ、牛乳を使用したミルクビバレッジ、エスプレッソを使用したノンアルコールカクテルであるシグニチャービバレッジの3種のドリンクを4名の審査員に提供します。スピーディーかつ多くのこだわりが求められるのです。
バリスタ本人だけではなく、使用されるコーヒーの生産者、焙煎人、会社や店のチーム、最近では国外より招かれるトレーナー、また各国のスペシャルティコーヒー協会など、多くの方々の努力も関わってくるF1のようなチーム戦ともいえます。いかに品質をあげるか、がテーマに集結したチームということになります。
カフェタイムのコーヒー生豆使用 シンガポール代表バリスタ 準決勝進出
シンガポール代表バリスタ ゼンさんは、カフェタイムのコーヒー生豆《カップオブエクセレンス コスタリカ エルディアマンテ》を使用し、見事に準決勝に進出しました。
結果は歴代最高ランクの16位という快挙でした。
カフェタイムとしても、世界の舞台に参加することができて非常に嬉しく思います。
史上初の女性チャンピオン誕生
今回のWBCで最も大きな出来事は、初の女性バリスタのチャンピオンが誕生したことです。
ポーランド代表Agnieszka Rojewskaバリスタです。彼女の競技は、予選の段階から既に優勝候補とされるほどの圧巻の競技でした。味の点数が非常に大きく影響を与える審査基準ですが、彼女の人を強く惹きつける魅力は素晴らしかったです。
大会の後半には、会場に入場制限がかかるほどの盛り上がりでした。
毎年進化し続けるこの競技会では、勝ち上がることが非常に難しい競技会となっているため、出場者の減少が懸念されています。
ですが、今回の大会を見られたバリスタたちはきっとモチベーションが高まり、再び挑戦しようと思うことでしょう。
次回のWBC 2019 ボストン大会が楽しみです。
ボランティア
WBCでは毎回ボランティアを募集しています。
様々な役割がありますが、どの役割もとてもやりがいのある内容です。
カフェタイムのスタッフも、前回のソウル大会からボランティアとして参加をしています。
今回は競技者がチームを組んで一般の来場者にコーヒーを振る舞うTeam Barでのボランティアと、競技中の時間計測のボランティアをしました。
ボランティアを通じで、競技者や各国のボランティアとの繋がりができたり、かれらのコーヒーを飲むことができたりすることも醍醐味の一つです。